オレは負けた。
この湖のポケモンは連れ去られた。守れなかった。
守れなかった!
パールがダイヤのビールのロックライムで崖を登った時にはもう決着がついていた。
チィタはずいぶん痛めつけられていたし、彼の手持ちは何でもないように雪に埋まっている。
対して、相手はもう一戦交えても良いような涼し顔だ。彼女はやって来たパールとダイヤを見るとチィタをからかって逃げてしまった。
「チー……。」
パールは小さくチィタを呼んだが、重ねて呼ぼうとはしなかった。
チィタの顔はこちらからは陰になっていて見えない。こちらに背を向けて、俯き震えながら立っている。
パールは歩いていって、その周りのポケモンたちを抱き上げた。最後にヒロを抱き上げる。
そして、チィタの隣に立った。
なにも言わず、ポツンと2人。
ダイヤは1人、離れた場所で2人を見ていた。
傷つくことをおそれない心は、今の彼にはない。
チィタの肩は震えていた。
パールはチィタの相棒たちを抱きしめて、真っ直ぐ湖を見ていた。
ダイヤは遠巻きに2人を眺める。
雪が降りしきる。
何もできない、
小さな背中。
+今回の登場人物。
・パール
主人公。ギンガ団の思惑を止めるべく東奔西走中。
・チィタ
パールの幼なじみ。ギンガ団、幹部にボコボコにされる。
・ダイヤ
ナナカマドさんの助手。友達がほしい。
・ビール♂
ダイヤのビーダル。いつも道を切り開いてくれる。
・ヒロ♂
チィタのヒコザル。負けたことが、悔しくて、悲しくて。
+
※ネタバレ。(遅い)
ライバルが負けた時のプラチナのネタバレ。
プラチナでも、ダイヤでも主人公は何にもできずに見てるんでそれがいつも悔しい。
でも、下手に同情したくない。
パールとチィタは幼なじみな訳だし、何となく気持ちはわかるんじゃないかと……。
だから、パールはずっとそばにいるんです。
何もできないのは変わんないんですが。
あぁ…ダイヤがいつになくはねこです……。
チィタの泣いている理由で、私は『守れなかった』のが悔しい、と言う解釈なんですが、
それは僕的設定のチィタの夢が『ヒーロー』だからです。
負けてただ悔しいのかもしれないです。はい。
ただ、奴の涙は悔し泣きだと私は踏んでいる。←
・・・よく読んだら、泣いてたわけじゃなかった。
